【第1話】木製トラスへの憧れ

僕は高校生の頃からイベントが大好きでイベント会場設営の事業を20年以上やってきた。

イベントでは様々な機材を取り扱う。その中でも特に専門的に取り扱っているのがアルミトラスと言う機材だ。

展示会会場やステージの屋根などで使われる、見える場所に使う「見た目重視の構造体」である。

これは国内で製造すると人件費が非常に高いので海外での製造に依存している商材である。

アルミは錆びない金属である。だから光沢や剛性に変化が少ない。トラス構造にする事で組み立て利便性が高くシャープな構造材として各地のイベントで重宝されている。

反面アルミはメタリックであるが故にエコ関連や歴史関連のイベントではちょっとイメージが合わない事があると実感していた。

そんな時はアルミトラスの様に簡単に組んだりバラしたり出来て、丈夫な構造が木でできないものか都度夢想していた。

しかしその実現には曲がりや反り、ホゾと呼ばれる木材連結の技の難儀さ等、自社では到底解決できない問題があった。その他の難題をクリアできるパートナーが必要であった。

【従来のアルミトアラスでのイベント風景】

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